予約ゼロの日々から始まった、1人美容室の集客
1人美容室、開業当初は1日1人も来ない日もありました
独立して8年になりますが、最初の頃の話をしようと思います。
会社員美容師を12年やって、手取り14万円という現実と、子供が生まれたことへの不安から独立を決めました。
でも独立したからといって、すぐにお客さまが来てくれるわけではありません。
正直に言うと、開業してしばらくは1日1人もお客さまが来ない日がありました。
予約表を見ても真っ白。空いた時間で何をしていたかというと、近所にチラシを配っていました。今思えば地道すぎるやり方ですが、当時はそれしか思いつきませんでした。
そんな中で、初めて電話が鳴って予約が入った瞬間のことは、今でもはっきり覚えています。「予約したいんですけど」というその一言に、どれだけ救われたか。
あの感覚は8年経った今も忘れられません。
うちはベル・ジュバンスという弱酸性の薬剤を使った施術を中心にしています。パーマやカラーを繰り返して髪や地肌を傷めてしまった方、年齢とともに薄毛や地肌の変化が気になってきた方向けの、いわば「50代からのエイジングケア」です。
1人美容室だからこそできる集客の形
今は1日3名限定、完全予約制でやっています。多くのお客さまを回すスタイルではありません。
理由はシンプルで、1人でやっている以上、丁寧に向き合える人数には限りがあるからです。
こういう専門性のある施術は、実は1人美容室と相性がいいと感じています。
大手サロンのように幅広い客層を取りに行くのではなく、「この悩みを持つ人に来てほしい」という狙いを絞れるからです。
結果として、口コミや紹介で来てくださる方が増えてきました。
集客に近道はなかった
正直、これといった裏技のような集客方法はありません。
チラシを配って、丁寧に施術して、お客さまに満足してもらって、また来てもらう。その繰り返しでした。
ただ、1人でやっているからこそ、お客さまの顔と名前、悩みまでしっかり覚えられます。
次に来られたときに「あの時の話、どうなりましたか」と聞けるような距離感は、人数を絞っているからこそ作れるものだと思っています。
これから1人美容室を始めたい人、独立を考えている人にとって、開業当初の「誰も来ない期間」は誰にでもあるものだと伝えたくて、この記事を書きました。
