契約した物件を、お店にしていった話
前回、2年間探し続けてようやく出会えた物件を、融資の結果を待たずに先に契約したところまで書いた。
今回は、そこから実際にお店を作り上げていった開業準備の話を書こうと思う。
物件は7坪という、決して広くはないスペースだった。
だからこそ、無駄なく使い切ることを意識しました。
正直、開業資金はギリギリだった。
融資は受けられたものの、内装工事、設備、什器、看板、すべてにお金がかかる。
業者にすべて頼めば当然その分費用もかさむ。そんな中で助かったのが、身内に内装業の仕事をしている人がいたことだった。
その伝手のおかげで、内装工事の費用をかなり抑えることができた。
あの助けがなかったら今の店の形にはなっていなかったと思う。
改めて、人とのつながりのありがたさを感じた時期でした。
一方で、内装や設備にお金をかけすぎないようにも気をつけた。
見栄えを良くしたい気持ちはもちろんあったけど、開業してからの運転資金が尽きてしまっては元も子もない。どこにお金をかけて、どこを削るか。その判断の連続だった。
セット面やシャンプー台、椅子については、あまり削りたくなかった。毎日長く使うものだし、お客さんが直接触れて座る場所でもある。ここは妥協せず、しっかりいいものを選んだ。
準備を進める中で、何度も不安がよぎった。
本当にお客さんは来てくれるんだろうか。
この場所で、本当にやっていけるんだろうか。会社員時代とは違って、誰も守ってくれない。すべての責任が自分にのしかかってくる感覚は、想像していた以上に重かった。
それでも、少しずつ形になっていくお店を見ていると、不安と同じくらい「早くここでお客さんを迎えたい」という気持ちも大きくなっていきました。
開業前には、告知のための準備も進めた。
当時はSNSはやっておらず、できることといえば周辺にチラシを配ることくらいだった。今思えば手探りもいいところだったけど、当時はそれが精一杯でした。
そうして迎えた開業日。
長かった準備期間を思うと、あっという間だったような、それでいてとても長い道のりだったような、不思議な感覚だった。
次は、実際にお店をオープンしてからの、最初のお客さんとの出会いについて書こうと思います。
