独立・開業ストーリー

独立を決意して、動き出した話

mcovo63

前回、手取り14万円だった会社員美容師時代の話を書いた。

あの頃、子供が生まれたことをきっかけに「このままでいいのか」と初めて自分の働き方に疑問を持つようになったところまででした。

今回は、そこからどうやって独立を決意して、実際に動き出したのかを書こうと思います。

正直に言うと、最初は「独立」なんて自分には縁のない話だと思っていた。

技術に飛び抜けた自信があったわけじゃないし、お店を持つにはお金もかかる。

何より「失敗したら家族を養えなくなる」という恐怖が、ずっと頭の中にありました。

それでも、子供の寝顔を見るたびに同じことを考えていた。

このまま会社員を続けていて、この子が大きくなる頃、自分は胸を張れる父親でいられるだろうか。

給料が上がる見込みは薄かった。

サロンの体制的にも、自分の頑張り次第でどうにかなる部分は限られていた。

頑張っても頑張らなくても、大きくは変わらない現実。

そのことに気づいたとき、初めて「このままじゃダメかもしれない」と本気で思った。

とはいえ、思っただけではもちろん何も変わらない。

 

そこから動き出すまでに、実は時間がかかりました。

最初にやったのは、情報を集めることだった。独立している美容師さんのブログや本を片っ端から見て、開業にどれくらいお金がかかるのか、どんな物件を選べばいいのか、集客はどうしているのか、とにかく調べられるだけ調べました。

物件探しは、実はそこから2年ほど続いた。

良さそうな場所が見つかっても、家賃の条件が合わなかったり、立地に納得できなかったりで、なかなか「ここだ」と思える物件に出会えなかった。

焦る気持ちもあったけど、妥協して選んで後悔するよりはと思い、粘り強く探し続けた。

そうしてようやく「ここでやりたい」と思える物件に出会えたとき、今度は別の壁にぶつかった。

物件は早いもの勝ちで、融資の結果を待ってからでは間に合わない。

まだ融資が下りるかどうかもわからない段階で、先に物件を契約することになった。

正直、怖かった。

もし融資が通らなかったら、契約だけが残ってしまう。

それでも「ここで動かなければ、一生このままだ」という思いの方が勝って、物件を契約し、事業計画書を作ったこともなかったので近くの商工会議所に相談に行きました。

日本政策金融公庫の面談では、なぜ独立したいのか、どんな店にしたいのか、しっかり自分の言葉で説明した。

うまく話せた自信はなかったけれど、家族のために本気で動いていることだけは伝わったんじゃないかと思う。

結果的に融資を受けることができた。

あの時、審査の結果を聞いた瞬間の安堵感は今でも覚えている。

物件を先に契約していた分、あの数週間はずっと胃が痛かった。

不安がなくなったわけじゃない。

むしろ動き出してからの方が、不安は具体的になっていった。

でも、あの頃の「このままじゃダメだ」という気持ちがなければ、今の1人美容室はなかったと思います。

ABOUT ME
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7坪サロンの1人美容師
会社員美容師を約12年経験したのち独立し、7坪の1人美容室を8年間続けています。 華やかな成功エピソードより、開業当初の「誰も来ない期間」や、日々の試行錯誤のリアルを大切にしています。 Threadsでは、1人美容室のこと・独立のリアル・家族との時間について発信中です。
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